2010.06.12

ご近所の異界

twitterのせいですっかりブログ持ってることなんて忘れてたよ。このまま一年でも二年でも店晒しになりそうだけど、たまには煤払いになにか書いておこう。

予報では県下全域今日から数日は雨らしい。いよいよ梅雨入りか。おかげで非常に蒸し暑い。外出なんかしたくないんだけど、ちょっと用事ができてご近所まで歩いてきた。といっても普段の自分がまったく足を向けない方角。ご近所ではあるけど事前にマップで調べて行ったくらい。

そうしたらね、いやーこの家に戻って何年もたつけど全く予期しない家並みの連続でちょっとびっくり。たった5分の場所なのにこんなところがあったのか。自分の意識の中ではなんのイメージも浮かばない空白地帯に霊園はあるは、病院はあるは、きれいな住宅街はあるはで、ここはどこ?って感じだった。自分がいかに地域とつながっていないかがよくわかったよ。

しかし人の気配はあまりない。

途中、唯一出会ったのは小さな霊園のそばで落ち葉(枯れ草?)を集めて焼いている人だった。しかもその白い煙が真横に流れているものだから煙幕が道を完全にふさいでいる状態。道の向こうが見えない。なんか非常にシュールなながめだった。このまま煙を突っ切って進んでいいものかちょっとだけ真剣に考えたぞ。

その先にはこんなところに! という意外なほど大きな病院があって、しかしそこは壁面が暗く薄汚れてやはり人の気配がない。まあ病院というのは外まで活気が伝わってくるような施設ではないけど、こんなさびしいところに入院してたらさぞ気が滅入るだろうな。

病院を過ぎるとしんと静まりかえった住宅地。こぎれいでプランターの花々も美しく咲いてるけど違和感ありまくり。押井守がうる星やつら時代にしょっちゅう描いていた異界の雰囲気といったら言いすぎか。でもホントにそんな感じだったんだよ。

自宅に帰るとそこには自分のよく知っているものの気が充ち満ちていて、大げさだけど「帰還した」という気分。かなり本気でホッとした。半村良の短編の読後感、みたいな? なにやらもうあそこには立ち入りたくない、そんな一角だった。

おうちが一番、というオチではないんだけどね。

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2010.03.09

コロムビアゆりかご会と音羽ゆりかご会

Photoもうとっくに3月なわけだけど、年が明けてすくにポチった今年最初のCDがこれ。見ておわかりのように童謡ね。うちのライブラリに童謡や唱歌の類いは皆無ではないけど、こんなの買う気になったのはずいぶん久しぶりだ。

どうして正月早々そんな気になったのかというとふたつ前の投稿が原因。アニソン大御所たちのベストアルバムをまとめ買いしたのがきっかけだ。彼らの曲を聴いているとどうしても! 否応なく! 気になる存在がある。度々バックコーラスとして登場する「コロムビアゆりかご会」という名前だ。ちゃんとした音源とスピーカーで鳴らしているとこの特異な児童合唱団の声がいつの間にか耳についていることに気がつく。そしていつしか「彼らだけの歌も聴いてみたい」と思うようになった。

そのコロムビアゆりかご会の本体が音羽ゆりかご会という日本で最も伝統ある児童合唱団というわけだ。アニソンも歌うけど本来は童謡がメインの活動なので他の合唱団とのコンピレーションが多く、音羽ゆりかご会単独のCDはさほど多くない。Amazonで買える中から選んだのが創立60周年記念アルバムのこれ。これでも93年のリリースだからいかに歴史ある合唱団かわかるね。

ここにあるのは日本の伝統的な童謡や唱歌の世界であって、とっくにおっさんの僕にとってさえ「古……」と感じるほど古き良き日本という感じ。言葉遣い(歌詞)からして違うもんね。ひなびた縁側で夕陽をながめているような浪漫な気分である。

この子たちの歌い方にはある特徴があるんだけどそれは門外漢の僕があれこれ解説しても仕方がない。ただ、誰でも知ってる「ゆりかごの歌」でソロをとっている女の子の素朴なオルゴールのような声が絶品。おそらく一生のうちでもきわめて短い期間しか出せない声ではなかろうか。

なのでその子たちが一方ではコロムビアゆりかご会として「必殺パワー〜、サンダーブレーク〜♪」とか「地獄の悪魔よー受けてーみろー♪」などと歌っているのを聴くとその落差にくらくらとめまいがしそう。いやこれはこれですごくステキなんだけどね(笑)

もちろん児童合唱団だからメンバーはどんどん入れ替わっているだろうけど、それにしてもこの変身ぶりは妙にたくましくて感動してしまった。解説によると昭和63年にはコロムビアとの契約が終わって移籍したそうなのでコロムビアゆりかご会は実質昭和のアニソンでのみ聴ける隠れた大御所といえそうだ。個人的には「グレートマジンガー」「破裏拳ポリマー」「マシンハヤブサ」あたりが燃えてベスト。

でもこのCDを聴いてしまった後では「悪いやつらをぶちのめす〜♪」なんて聴くと「これこれ、ぶちのめす、だなんてそんなお行儀の悪い言葉使っちゃダメでしょ」とつぶやきたくもなるおじさんであった。

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2010.01.18

浅川マキで思い出すのは

歌手の浅川マキが亡くなったという報せが今朝twitter上をかけめぐった。ニュースサイトでもようやく報じられ始めたのでどうやら事実らしい。僕はファンでもなんでもないので彼女の活動も業績もろくに知らないのだけど、ひとつだけ強烈な印象として残っている出来事があるのでメモリアルとして書いておこう。

今を去ること数十年前、とある午後のワイドショーに新人歌手が一曲歌い、審査員の先生方が批評するというコーナーがあった。新人だからまあどんな機会でも顔と名前を出せれば御の字というわけで、みな厳しい批評に神妙にうなずいて「ありがとうございました」と頭を下げて終わりだ。

特に当時すでに大御所だった淡谷のり子御大はもう出てくる子出てくる子をケチョンケチョンにけなしていた。絶対に褒めなかった。まああんな超ベテランにとって新人歌手なんて素人同然だろうからね。

でもってその日もまた一人の新人女性歌手がそのワイドショーで歌ったわけよ。夜が明けたら〜一番早い汽車に乗って〜♪と。当時まだ大人の歌のなんたるかもわからないガキだった僕はそのふらふらした歌いっぷりに「ヘタだなー」と思ったのでした。が、ががが!

あなた、すばらしいわね

なんとあの厳しい淡谷のり子大先生がそうおっしゃったのですよ! もう耳を疑うとはこのこと。あの淡谷のり子がそのへたくそな(ガキにはそう聞こえた)歌手を絶賛しているではないか。もうびっくり。ポカーンてなもんですよ。大人の基準とガキのそれとは違うのだと知った一瞬でしたなー。

以来、彼女の曲はほとんど知らない僕だけど、リアルタイムで目撃したこの時のエピソードだけは忘れられない記憶となっております。とりあえず合掌。

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2010.01.03

わが心の紅白歌合戦

Anison2

年末最後に買ったのがこれ。ええい、ままよっ! と気合い入れてポチッたね。ま、三つ子の魂なんとやらだ。もはや照れも弁解もなし。

ささきいさお、ヒデ夕樹、前川陽子、堀江美都子、大杉久美子、そして水木一郎の各ベスト盤だ。もちろんこの人たちの代表曲を一枚に収めるのは困難なので漏れもあるけど、まあ有名どころはかなりカバーしている。非常に満足度の高いラインナップだと思う。

元々テーマソング・コレクターだった僕も最近これだけまとめて聴く機会はなかったので感動、そして感涙のひと時だったよ。すばらしい。ワンコーラスのテレビサイズと違ってフルコーラスだから一気に聴くとすごく新鮮で充実した気分。

とにかくみなさん歌上手い。上手すぎる。前川陽子さんなんかこれだけいっぺんに聴いたの初めてなので「すげー……」としばし呆然としちゃったよ。もうね、この人超絶的に上手いの。曲もいいんだけどそれを歌い上げる細やかさ、情感、テクニック、色っぽさ、迫力、その他諸々が達人クラス。「毛虫のモモちゃん」をこれだけ歌いこなせる人は今の若手にはまずいないだろう。いやー感服しました。

6枚いずれも名曲満載。大晦日に聴いていた僕にとってはこれこそわが心の紅白歌合戦なのでありました。シアワセ。

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2009.12.31

よいお年を

大晦日であります。
昔から「晦日に月が出る」というのはありえないことのたとえですが
今日は月齢14日、元日は満月です。ウルフガイならパワー全開。
昔は太陰暦だったので月末、月初めは必ず朔(新月)の日だったのですね。
今回は部分月食付きだそうでこれは太陽暦になってから初めてという話。

こちらはそんな大晦日の晩にアニソン聴いてます。
これは寂しい光景なのかそれとも悟り切って枯れた光景なのか?

答はこの後すぐ!

……ではなくていずれそのうちに(笑)
ではどちらさまもよいお年を。

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2009.12.09

コメットさん

Comet01どういう脈絡でか夜中にふと「コメットさん」の原作マンガ欲しいな、と思った。もうなんというか天の啓示みたいに思い立ったわけで、そうなると朝まで待てない。検索。どうせ古本しかないだろうと思ったら、意外にも最近復刊されてたのね。さっそくAmazonに注文して届いたのがこれ。

横山光輝氏はロボットものや三国志もの、アクションものが得意な少年マンガの大家ではあるけど、少女ものだって「魔法使いサリー」や「コメットさん」という人気作の持ち主だ。手塚先生は神さまでいいけど、横山さんだってキングの称号を贈られてしかるべき人だと思う。神戸の実物大鉄人の雄姿を見ていただきたかったなー。

それはともかくコメットさん、ドラマ版の第一作は九重佑三子主演なわけだが、気に入っていたのはオープニングにちょっとだけ登場するアニメ版のコメットさん。これは当時としてはそうとう可愛らしくキャラデザインされていた。これに目をつけるとはさすがは俺さま。すでにオタクの血は目覚めていたのかねえ。

Comet03マーガレットの連載も立ち読みしたことがあったんだけど、一コマ二コマくらいしか記憶にない。あらためて見ると「コメットさん、金髪かよ」(表紙カバー)とか「空き地に土管があるなー」とか「コメットさん、水着が色気ないなー」とかいろいろ感慨深い。

とにかくこれで深夜の啓示は達成された。でもこんなの買うとまたぞろそっち方面の病気がぶり返していかんのよ。早くもサリーちゃんやジャイアントロボの原作もこの際買わねばなーと考える冬の午後。

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2009.12.01

アンビバレンス!

Sara以前、アニメの「小公女セーラ」の結末が気に入らないと愚痴ったことがある。あくまでアニメ版についてだけど、セーラは復讐すべきだというのが僕の本音。我慢のしすぎは自分のためにも周囲のためにも、そして正義のためにもよくないからだ。セーラの寛大さは罪であると。

なのに、だ。

今日、引越し以来封印したままの段ボール箱をひとつ開けてみたら、こんなものを発掘してしまったよ。主題歌のシングルレコード。むろん45回転のEPというやつ。今の人にはわかんないかもね。

しっかし、なんでこんなもの買ったんだろう。レコード時代もアルバムオンリーでシングルはほとんど買ったことがない……はずなんだが。自分はよほど「セーラ」に対して愛憎半ばする気持ちを抱いていたんだろうなあ。

僕にはこの番組に対する「愛」もあったのだな(笑)と今にして知る真実なり。

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2009.11.09

最近のお布施 Apple TV

Atv気分転換にと思って半ば衝動的にApple TVを買った。こんな人気いまいちの製品にまで手を出すとは、自分もだんだんApple信者としてステージ上がってきてるかも。最近ドラスティックな値下げ(一挙に半額以下)になったのでまあ1台買ってみようかと思ったわけ。今までが高すぎて適正価格とは言えなかったんだけどね。

まだ使って数日だけどかなり気に入っている。本国アメリカ同等のサービスが始まっていない日本では日陰の身だけど、テレビ用iPodと割り切ってしまえばこれはこれでなかなかよい製品だ。インターネットラジオはPCでも聴けるけど、テレビで流しているとなにげにいいね。

今どきのテレビはスマートできれいでも、薄型追求でスピーカーの音は薄い。特に低音は全然期待できない。なので古いPCで使っていたウーファーつきのスピーカーを引っ張り出してつないだら安物なりにいい感じになった。

iPod+iTunesは音楽を極限までお手軽な商品に変えてしまった。もう昔のようなオーディオ機器で音楽を聴く人間は少数派かもしれない。高音質の音楽を聴く喜びを知らない人は気の毒だとは思うけど、そういう自分も今はお手軽なのが一番。だからその延長にあるこの製品も性に合っているのだと思う。あとはコンテンツ次第なんだが、こればかりは今のところ日本では期待できない。アメリカのユーザーが羨ましいよ。

まあ、スクリーンセーバーで流れていくジャケットを見ていると音質うんぬんとは口にできないライブラリで恥ずかしいんだが……。

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2009.10.30

本日の疑問

ChumonAmazonで本を買う度に思うんだけど、あそこ、いつも「売り上げ・注文カード」が挟まったままで配達されるんだよね。あれは本屋さんにとっては必要なデータ&注文票なんじゃないのかな。それともネット書店だと必要ないものなのかね。Amazon以外で買った時はどうだったっけ? bk1はどんなだったかなあ。

本日のささやかな疑問。

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2009.10.28

久々の日記

ご無沙汰してます。もう日記の書き方忘れちゃったよ。ちょっとリハビリ代わりに今日の出来事など。

昔オーディオ用CDレコーダーを買っていろいろいじくっている時に発見した裏技の一つにLD音声のコピーがある。LDすなわちレーザーディスクはもう消えてしまったメディアだけど、当時はまだ健在で僕もずいぶん買い込んだものだ。千枚は超えていたから後にDVDで買い直すのはたいへんだった。幸か不幸か、田舎に引っ込んで以来AV趣味から遠ざかってしまったので今度はBlu-rayに、という衝動からは免れている。でもまあそれは余談。

で、LD音声の件だけどそのデジタルトラックというのはCDとまったく同じ規格で収録されていた。つまり直径30センチのCDとでもいえる代物だったんだね。だからこれをオーディオ用CDレコーダーにつなぐとCDとして認識し、まるごとCDクオリティのサウンドトラックができてしまうというわけ。

もう喜んだね。ライブなどの音楽LDは片っ端からCDにして聴いてたし、お気に入りの映画は自家製サントラを作って楽しんでいた。セリフもそのまま入るからいわゆるドラマ編というやつが出来上がるわけだ。ガメラ3とか音だけで何回聴いたことか。なにしろLDのチャプターもそのままCDのチャプターとして再現されるから便利この上なしである。

ただひとつ本物のCDと違うのは当然のことながらCDDBに登録されてないから(というか登録してはいけない)後のiPod時代のようにつなぐだけで曲名が取得できるなんてことはない。ま、当たり前か。

でもって、なんで長々とこんなことを書いてきたかというと、ついさっき十年ぶりくらいで当時作った手製のLDサントラ類を聴いていたら……なんとトラック名が表示されるものがあるんだね。びっくり。とある有名アーティストの二十年近く前のライブLDから録音したものだけど、ずらっと曲名が表示されたのには驚いた。もしかして同じ内容でCD化されたことがあったのかもしれないけど、いやーなんかちょびっとトクした気分(笑)

アナログLPをCDに焼くとたまにCDDBに引っかかることがあるけど、まさかLDからも同じことがあるとは思わなかった。誰かルール無視で登録した人がいたんだろうか。いかんなー、でもありがとう。

ただ……まさか忘れているだけで自分がやったんじゃないだろうな、と少しだけ心配なのは内緒だ。

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